個人サロンの確定申告ガイド【開業届・経費の考え方・freeeで効率化する方法】

この記事はこんな方へ

対象読者:確定申告をこれから始める個人サロンオーナー

  • 個人サロンで経費になるものの一覧が分かる
  • 青色申告と白色申告の違いが分かる
  • freeeを使った申告の流れが分かる

個人サロンを開業したら、毎年2〜3月に確定申告が必要です。

「何が経費になるかわからない」「帳簿のつけ方がわからない」という疑問を解消するために、基礎だけを整理します。

※税務判断は個人の状況によって異なります。

詳細は税理士または税務署にご確認ください。

開業前にやること:開業届の提出

個人事業として開業する場合、開業後1ヶ月以内に税務署へ「開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)」を提出します。

  • 提出先:住所地を管轄する税務署
  • 書類:国税庁のWebサイトからダウンロード可能
  • 青色申告承認申請書も同時に提出すると節税メリットが大きい

個人サロンで経費にできるもの

経費の種類具体例
材料費・消耗品施術用材料、タオル、消毒液、使い捨て用品
設備・機器施術ベッド、照明、スチーマー(按分可)
通信費スマホ代、Wi-Fi代(按分)
広告宣伝費SNS広告、チラシ、ホームページ制作費
システム利用料予約システム月額、会計ソフト、LINEビジネス
研修・技術習得セミナー参加費、書籍代、技術講習費
自宅サロンの場合家賃・光熱費の使用面積按分

freeeで帳簿を効率化する

クラウド会計ソフト「freee」を使うと、銀行口座・クレジットカードの取引を自動で取り込んで帳簿を作れます。

確定申告書の作成まで一気通貫で完結するため、個人サロンオーナーに最も広く使われています。

  • 無料プランあり(機能制限あり)
  • スマホアプリでレシートをその場で撮影・記録できる
  • 青色申告に対応・e-Taxでの電子申告も可能

freee会計

確定申告・帳簿作成を効率化したい個人サロン向けのクラウド会計ソフト

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確定申告のスケジュール

時期やること
毎月レシート・領収書を記録・保管
12月末年間の収支を締める
1月〜2月帳簿の整理・申告書の作成
2月16日〜3月15日確定申告の提出期間

まとめ

確定申告で最も大切なのは「毎月の記録を溜めないこと」です。

freeeなどのクラウド会計ソフトを使って月1回の記帳習慣を作れば、2〜3月の申告がスムーズになります。


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個人サロンで経費になるもの一覧

「これは経費にできるの?」という疑問が多い項目をまとめました。

ただし経費計上の可否は事業の状況・使用割合によって変わります。

判断に迷う場合は税理士に確認することをおすすめします。

費用の種類具体例経費になるか
消耗品費化粧品・ネイル用品・コットン・使い捨てシーツ
仕入れ施術に使う美容液・機器用消耗品
広告宣伝費Instagram広告・MEO対策費・チラシ印刷
通信費スマホ代・Wi-Fi代(仕事で使う割合分)△(按分)
家賃自宅サロンの場合、仕事スペースの割合分△(按分)
水道光熱費電気・水道(仕事で使う割合分)△(按分)
研修・セミナー代技術習得のための講座・勉強会参加費
書籍・情報代美容・経営関連の書籍・有料オンライン講座
交通費仕入れ・研修への交通費(ICカード明細を保存)
接待交際費取引先との食事・ギフト(上限あり)△(要確認)
ソフトウェア予約システム・会計ソフトの月額料金
器具・設備施術用ベッド・照明・美容機器○(減価償却)
ユニフォーム施術時に着用するサロンウェア○(業務専用のもの)
私服・普段使いコスメプライベートでも着るもの・使うもの×

按分が必要な費用(スマホ・家賃・光熱費など)は、使用割合を合理的に決めて毎年同じ基準を使うことが重要です。

たとえばスマホを仕事60%・プライベート40%で使っているなら、スマホ代の60%が経費になります。

freeeを使った確定申告の流れ(概要)

freeeはクラウド会計ソフトの中でも個人事業主に使いやすい設計になっています。

スマホアプリからも入力できるため、レシートをその場で記録する習慣をつけやすいのが特徴です。

最初の設定(初回のみ・15〜30分)

  1. アカウント作成:freeeの公式サイトからスモールビジネスプランに登録(月額980円〜)
  2. 事業情報の入力:屋号・住所・業種(美容業)・開業日を入力
  3. 口座連携:事業用の銀行口座やクレジットカードを連携すると明細が自動取得される
  4. 勘定科目の確認:デフォルトで設定されている勘定科目を確認。サロン業に合わせてカスタマイズも可

日常の記帳作業

口座連携をしていれば、取引の大半は自動で取り込まれます。

必要な作業は各取引の「勘定科目」と「摘要」を確認・修正するだけです。

最初は分類の確認に時間がかかりますが、freeeが過去の分類を学習するため、同じ取引は次回から自動で分類されます。

現金での取引(市場での仕入れ・レシートのある経費など)は都度スマホアプリから手入力します。

レシートはアプリのカメラで撮影すると、金額・日付を自動読み取りしてくれます。

確定申告書の作成(1〜3月)

  1. freeeの「確定申告」メニューを開く
  2. 画面の指示に沿って収入・経費・控除の情報を入力(日常的に記帳していれば自動集計されている)
  3. 青色申告特別控除(65万円または10万円)を選択する
  4. 申告書のプレビューを確認し、e-Taxで電子申告または印刷して郵送・持参する

e-Tax(電子申告)を使うにはマイナンバーカード+カードリーダーかスマホが必要です。

e-Taxで申告すると65万円の青色申告特別控除を受けられます(紙申告は55万円控除)。

確定申告で忘れがちな控除

  • 社会保険料控除:国民健康保険・国民年金の支払額は全額控除できる。支払った金額が分かる書類(控除証明書)を手元に置いておく
  • 小規模企業共済等掛金控除:小規模企業共済・iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入している場合、掛金の全額が控除される
  • 生命保険料控除:生命・医療・介護保険の保険料。年末に保険会社から控除証明書が届く

これらの控除はfreeeの入力フォームから順番に入力すれば自動計算されます。

証明書を手元に置いて進めましょう。

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よくある質問

個人サロンは確定申告が必要ですか?

年間の所得(収入から経費を引いた額)が48万円を超える場合は確定申告が必要です。所得が48万円以下でも、青色申告の特別控除を受けるためには申告が必要です。開業届を出している場合は基本的に毎年確定申告を行います。

青色申告と白色申告の違いは何ですか?

青色申告は最大65万円の特別控除が受けられる代わりに、複式簿記による記帳が必要です。白色申告は記帳が簡易ですが控除額は少なくなります。freeeなどのクラウド会計ソフトを使えば複式簿記も自動で行えるため、個人サロンでも青色申告を選ぶメリットが大きいです。

個人サロンで経費にできるものの判断基準は何ですか?

『事業のために使った費用かどうか』が基本の判断基準です。施術に使う化粧品・消耗品・研修費・予約システムの月額料金などは経費にできます。プライベートでも使うもの(普段着・私物のスマホ等)は事業で使った割合のみ経費にできます(按分)。迷う場合は税理士に確認するのが確実です。

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