対象読者:施術記録・カルテをデジタル管理したい個人サロンオーナー
- Googleスプレッドシートでカルテを作る手順が分かる
- 記録すべき列構成のテンプレートが分かる
- 個人情報の管理方法が分かる
顧客カルテは続けることが大切です。
複雑なフォーマットより、記入が1〜2分で終わるシンプルな構成の方が長続きします。
この記事ではGoogleスプレッドシートで無料で作れるテンプレートの項目と運用方法を解説します。
カルテに記録する最低限の項目
| 項目 | 記入例 |
|---|---|
| 氏名(よみがな) | 山田 花子(やまだ はなこ) |
| 連絡先 | LINE ID or メールアドレス |
| 来店日 | 2026/03/10 |
| 施術メニュー | フェイシャル60分 |
| 使用した商材・手法 | 〇〇社クレンジング・超音波導入 |
| 肌の状態・気になる点 | Tゾーン脂性、頬乾燥気味 |
| お客様からの要望・会話メモ | 次回は背中も気になるとのこと |
| 次回提案 | 背中ケアコースを案内する |
Googleスプレッドシートで作る手順
- Googleドライブで「新規」→「Googleスプレッドシート」
- 1行目に上記の項目名を入力(ヘッダー行)
- 2行目から各来店記録を1行ずつ入力
- 「氏名」列でフィルターをかけると特定顧客の履歴を一覧できる
- スマホのGoogleスプレッドシートアプリから施術後すぐ記入
続けるための3つのルール
- 施術後5分以内に記入する(時間が経つと忘れる)
- 項目は増やさない(複雑にすると続かない)
- 次回提案を必ず1つ書く(再来店の会話のきっかけになる)
カルテが溜まったらできること
- 「3ヶ月以上来店なし」の方を抽出してLINEフォローを送る
- 使用商材の傾向から仕入れ量を調整する
- 次回提案の成約率を確認してメニュー構成を見直す
カルテ運用を始めて1ヶ月後に起きること
スプレッドシートでカルテを始めると、最初の1〜2週間は続きます。
問題は1ヶ月後です。
よく起きること①:入力が「後でやる」になる
施術が終わったあと、次の準備や片付けに入ってしまいカルテ記入が翌日になる。
翌日は前日の細かい状態を覚えていない。
結果、記入が「メニューと日付だけ」になる。
対策は一つです。施術直後5分以内に入力するルールを自分に課す。
スマホからスプレッドシートを開いてその場で入力する習慣が定着するまで、最低2週間はかかります。
よく起きること②:見返さなくなる
記録はしているけれど、次の来店前に確認する習慣がない。
その結果、「前回どんなお話をしたっけ」が毎回ゼロになり、カルテが単なる台帳になる。
対策は予約確認と同時にカルテを開くこと。
前日リマインドを送るタイミングで、その方のカルテを30秒読む習慣をつけるだけで、当日の会話の質が変わります。
よく起きること③:項目を増やしすぎる
慣れてきたころに「肌水分量」「トラブル履歴」「家族構成」などを追加したくなる。
しかし項目が増えると入力時間が増え、続かなくなる。
追加するなら「次回提案」の欄だけにしてください。
これが一番リピートに直結します。
まとめ
カルテは複雑にせず、8項目・記入5分以内を目標にしてください。
Googleスプレッドシートなら無料・スマホ対応・複数端末で共有でき、個人サロンに最も合っています。
Googleスプレッドシートでカルテを作る具体的な手順
紙のカルテは場所を取るし、検索もできない。
デジタル管理に切り替えると「あのお客様、前回どんな施術だったっけ?」という確認が数秒で終わります。
Googleスプレッドシートなら無料で始められて、スマホからも入力できます。
推奨する列構成
以下の列を左から順に作ると、施術記録・リピート管理の両方に使えます。
| 列 | 項目名 | 入力例・メモ |
|---|---|---|
| A | 来店日 | 2024/04/01(日付形式で入力するとソートできる) |
| B | お客様名 | フルネーム。読み仮名も同セルに入れると検索しやすい |
| C | 連絡先 | LINEのトーク名 or 電話番号 |
| D | 施術メニュー | フェイシャル60分・ネイルオフ など |
| E | 使用製品・薬剤 | ブランド名+品番まで書くと次回の引き継ぎがスムーズ |
| F | 肌・体の状態メモ | 毛穴開き気味・巻き爪気味 など当日の状態を記録 |
| G | お客様の要望・ヒアリング | 「乾燥が気になる」「短めで」など当日の言葉をそのまま |
| H | 施術結果・特記事項 | 赤みあり・次回は保湿強化 など |
| I | 次回提案 | 次回メニューの案。予約時に使える |
| J | 次回来店予定日 | 予約が取れたら入力。空白=未予約 |
| K | 来店回数 | COUNTIF関数で自動集計も可能 |
| L | 備考 | アレルギー・NGメニュー・誕生日など永続的な注意点 |
シートを2枚に分ける運用がおすすめ
1枚目を「お客様マスタ」、2枚目を「来店履歴」として分けると管理しやすくなります。
- お客様マスタ:お客様1人につき1行。連絡先・アレルギー・誕生日・初来店日などの固定情報を管理
- 来店履歴:来店1回につき1行。施術内容・使用製品・次回提案を毎回記録
来店履歴シートのB列(お客様名)でフィルタをかければ、特定のお客様の全来店履歴を一覧できます。
Googleスプレッドシートでカルテを作る手順(5分でできる)
- Googleドライブを開き「新規」→「Googleスプレッドシート」をクリック
- シート名を「来店履歴」に変更(タブをダブルクリックで編集)
- 1行目に上記の列ヘッダーをA〜Lまで入力
- 1行目を選択して「表示」→「固定」→「1行」に設定(スクロールしてもヘッダーが見える)
- ドライブに戻り、同じファイルにシートを追加(+ボタン)して「お客様マスタ」を作成
スマホからの入力を快適にする設定
現場でスマホから入力するなら「Googleスプレッドシート」アプリを入れておきましょう。
A列(来店日)をタップすると日付入力用のキーボードが出てきます。
入力の手間を減らすコツは「ドロップダウンリスト」の活用です。
施術メニュー列に設定しておくと、毎回手打ちする必要がなくなります。
設定方法:列を選択→「データ」→「データの入力規則」→「リストを直接指定」→メニュー名をカンマ区切りで入力。
個人情報の取り扱いについて
Googleスプレッドシートはクラウド保存です。
万が一に備えて以下の設定をしておきましょう。
- 共有設定は「リンクを知っている全員が閲覧可能」ではなく「自分のみ」か「特定のユーザーに共有」にする
- Googleアカウントには2段階認証を設定する
- プライバシーポリシーに「顧客情報をクラウドで管理している」旨を記載する(法的観点から)
紙カルテから切り替えるときは、まず新規のお客様からデジタルで記録を始め、慣れてきたら既存のお客様分を少しずつ移行するのがスムーズです。
一気に全部やろうとすると挫折します。
カルテ管理と合わせてネット予約も導入すると、サロン運営全体がデジタル化されます。
STORES予約を無料で始める →よくある質問
Googleスプレッドシートで顧客カルテを作るメリットは何ですか?
無料で使えること・スマホからも入力・閲覧できること・検索やフィルタで特定のお客様の情報をすぐ見つけられることです。専用アプリと違い月額費用がかからず、シートの構成を自分でカスタマイズできるため、サロンの運用スタイルに合わせやすいのも特徴です。
Googleスプレッドシートのカルテはセキュリティ上問題ありませんか?
Googleドライブに保存されるため、共有設定を『自分のみ』か『特定のユーザーのみ』にしておけば第三者には見えません。重要なのはGoogleアカウントに2段階認証を設定することです。また、プライバシーポリシーに『顧客情報をクラウドで管理している』旨を記載しておくと法的観点でも安心です。
紙のカルテからGoogleスプレッドシートへの移行はどうやって進めればいいですか?
一気に全件移行しようとすると時間がかかり挫折しやすいです。まず新規のお客様からデジタルで記録を始め、既存のお客様は次の来店時に情報を更新する形で少しずつ移行するのがおすすめです。優先度の高い常連のお客様から順に移行するとスムーズです。